有東木の盆踊りは、お盆に先祖を迎えて、みなでともに歌い踊りあかし、最後に先祖を送り出すという盆踊り本来的の意義を今に伝え、ササラやコキリコといった古い楽器をもちいていることなども評価され、平成11年12月21日に国の重要無形民族財に指定されました。
ところで、「盆踊り」って、先祖の霊を迎え、送り出すという宗教行事の一貫と思いきや、むしろ、昔の人々の最大の娯楽の場でもあったようです。
有東木の盆踊りの歌詞を読むと、名所や武将の名、さらには、恋愛や豊作を願う歌詞で、宗教的な歌詞はありません。
若い男女が、当時はやっていた歌に踊りをつけて、小道具をもって歌い踊ったものが、盆踊りとして今に伝わっているようです。
1年に1度。夏の夜に若い男女が集まり、歌い、踊る。
そこには家柄も地位もない・・・!
ここまで言ったら、当時の若い人たちはみな、この日のために、この日を楽しみに1年を過ごしていたのではないかと想像してしまいます。
ところで、お茶つぼ姉は、男踊りを見ていたら、勇ましく、男らしい姿に、ふと中学生のころを思い出しました。
あこがれの先輩がいる部活動の練習を、女性学生達が、ワクワク、そわそわしながら見守っていたときのドキドキ感を思い出しました。
次の盆踊りの練習は、8月4日(土)です。次回もどんなワクワクがあるのか、今から楽しみです。
<有東木の盆踊り>
開催時間:
8/14 19:00頃~24:00頃
8/15 19:00頃~24:30頃
場所・会場:
東雲寺
アクセス:
JR静岡駅より自家用車で60分、新東名「新静岡IC」から県道27号線で約40分
TEL:
054-298-2075(有東木芸能保存会 白鳥様)