足久保の歴史を物語る史跡の一つ「狐石」。
茶商・山形屋庄八(初代竹茗)によって刻まれたと伝わる碑文。
江戸時代、足久保茶は、将軍家に献上されるほど高価なお茶で、かなりの生産量がありました。
しかし、八代将軍徳川吉宗の倹約令により献茶が停止になり、足久保では青茶(高級煎茶)の製法が失われていきました。
それを竹茗が十年の歳月をかけ復活。
足久保で高級煎茶の生産が再び始まったのだそうです。
このときの業績と芭蕉の句
「駿河路や はなたちばなも 茶のにほい」が石に刻まれています。
さて、何故この石を「狐石」と呼ぶかというと
ここに狐がすんでいたことから…という説と
茶葉の変化しやすい性質から「狐っ葉」と呼ぶことも関係するとか。
本当のところは、なぞです。
【狐石】
静岡市葵区足久保地区
新東名「新静岡IC」から車で10分ほど
県道205号線沿い 足久保小学校を過ぎて小さな橋を渡ったらすぐ